予習シリーズを独学する方法・塾なし中学受験の体験談と自宅学習のメリット・デメリット
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今回は自宅学習で予習シリーズを使うメリット・デメリットと、予習シリーズを使って独学する方法をまとめました。
塾なし中学受験で予習シリーズを選ぶメリット
- 塾教材のテキストを個人でも購入できる。
- 学習予定表が公開されているので、親が勉強のスケジュール管理をしやすい。
- 解説が丁寧。テキストは写真が大きく、カラーなので分かりやすい。(とくに理科、社会)
- 中学受験に必要な内容が網羅されている。最新の受験傾向に合わせて教材の内容も随時改訂されている。
- 補助教材(演習問題集、計算、漢字、週テスト問題集など)が充実している。
- 週テスト問題集を使うことで学習の定着度を把握でき、自宅学習で欠けがちなスピード感も意識することができる。
- 予習シリーズで勉強する範囲と四谷大塚公開模試の範囲にずれがない。自宅学習でも受験生の中での立ち位置を測ることができる。
- メジャーなテキストなので、分からない問題があったときに役立つ情報(YouTube等の動画や解説サイトなど)が充実している。
- 四谷大塚以外にも予習シリーズを使っている塾は多いので(早稲田アカデミー、準拠塾など)自宅学習から通塾に切り替えしやすい。
- 進学くらぶ(四谷大塚の通信教育)に入れば、自宅で予習シリーズに合わせた授業動画を見ることができる。
四谷大塚の授業動画は分かりやすくておすすめです。進学くらぶの進め方を詳しくまとめています。
進学くらぶの進め方|コースと組分け・週テストやスケジュールを詳しく解説!
四谷大塚予習シリーズを選ぶデメリット
- 難関校までカバーしている難易度が高いテキストなので、親(又は個別や家庭教師)のフォローは必須。
- すべての問題に解説があるわけではないので、テキストを見ても分からない問題は親が補足説明をする必要がある。
- 志望校によっては学習範囲の取捨選択が必要。オーバースペックになることもある。
- 予習シリーズの算数は基本問題から応用に入るペースが速い。子供によっては、十分に基礎固めができないまま応用に進んでしまうことがある。
予習シリーズ5年算数の使い方と難易度をまとめました。
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予習シリーズ改訂・独学で使う場合の注意点
2021年度の4年生から、予習シリーズは大幅にカリキュラムが改訂されて進度が早くなっています。改定前までの夏期講習は復習と新単元の予習が中心でしたが、新カリキュラムからは、夏期講習中も算数の単元学習が進んでいます。以下が夏期講習で学習する単元です。( 2021年度の4年生(算数)夏期講習教材・必修編より)
- 小数のかけ算とわり算
- 分数のたし算とひき算
- 分数のかけ算とわり算
- がい数
- 差の集まりを考える問題
- ご石をならべる問題
- いろいろなならべ方
- いろいろな組み合わせ方
独学で改定版予習シリーズを使う場合は、予習シリーズ算数の上・下巻のみを購入すると上記の8単元に穴ができてしまうので要注意です。(予習シリーズ夏期講習のテキストも四谷大塚のホームページで購入できます。)
自宅学習で中学受験をするメリット
- 勉強量や勉強内容を子供の志望校や得意・不得意に合わせて調整しやすい。志望校に必要ない勉強は省くこともできる。
- 通塾しない分、勉強時間に自由がきく。受験以外のこと(習い事など)にも時間を使いやすい。
- 子供に自学自習する習慣がつく。
- 受験勉強の費用を抑えられる。
自宅学習で中学受験をするデメリット
- 親のプレッシャーや負荷が大きい。
- 子供のペースで勉強するので緊張感がない。通塾生に比べて集中力やスピード感がつきにくい。
- 中学受験の最新情報が入ってこない。
- 競争相手や一緒に勉強する仲間がいないので、子供が勉強のモチベーションを保つのが難しい。
- 親子の距離感が難しい。反抗期で親が先生の立場になることを嫌がる子もいる。親子で勉強する時間が長くなるためストレスから親子ゲンカに発展することも。
- 志望校対策を家庭で行う必要がある。(進学くらぶも志望校対策があるのは一部の難関校のみ。)親が志望校の入試傾向を分析し参考書などで足りない部分を補い、入試問題の添削もする必要がある。
自宅学習のデメリットについて、わが家の場合
上記の中でわが家の自宅学習に感じるデメリットは主に(1.親の負荷、2.子供の集中力やスピード)です。他は今のところ何とかなっています。
1.の親の負荷に関しては、動画授業と個別(算数のみ週1回)に助けられています。わが家は授業動画を活用し、動画を見て分からない問題だけ親が補足説明、それでも分からない問題は個別で質問しています。(個別は塾の質問教室のように使っています。)
3.中学受験の最新情報→5年生の段階では本やネット、学校からの情報のみでもとくに問題ありません。
4.勉強のモチベーション→娘が熱望している学校があるため、今のところモチベーションを高く保つことができています。
5.親子の距離感が難しい→夏休みなど、親子で勉強する時間が長くなるほど苦しくなりました。長期休み以外は学校があるので程よい距離感で勉強できています。今後長期休みをどう過ごすかが課題です。
5年生の夏休みは、親子喧嘩になってしまいお互いストレスがたまって本当に大変でした…!
詳しくはこちら→
中学受験のストレス解消法・イライラせずに親子喧嘩なしで中学受験を乗り越えるには
6.志望校対策→娘が目指している学校は近隣の塾で学校別対策講座がないので、通塾したとしても家庭での志望校対策は必要です。
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中学受験の独学|塾なしで予習シリーズを勉強できる親子は?
予習シリーズは、わが家のように映像授業を使わず、完全に独学(親塾のみ)で勉強している子も多いようですね!
予習シリーズで独学ができるのはこのような親子じゃないかと思います。
- 予習シリーズを読むだけで、ある程度一人で勉強を進められる子供。(文字情報をインプットするのが得意な言語優位者)
- 分かりやすく熱くならず、冷静に子供に勉強を教えられる親。
- 特殊算に抵抗がなく、中学受験算数を一から学び直すことができる親。
つきっきりで親が教えなくてもある程度予習シリーズで自学できる子と、中学受験の勉強を教えられる親の組み合わせなら独学ができると思います。
わが家は、授業動画なしで親塾だけの中学受験はまず無理です^^。
娘は完全に視覚優位でテキストから情報を読み取るのが苦手な子です。授業動画の解説を聞いた方が理解しやすいタイプ。4年生の前半は授業動画を使わずテキスト(新演習)中心に進めていましたが、時間がかかって大変でした。
また、夫は理系大学出身で数学は得意ですが、どうしても中学受験の特殊算に馴染めず悪気なく別解を教えて子供を混乱させてしまいます^^;(予習シリーズの解答通りに教えてくれない…)
中学受験の算数は方程式だと逆に時間がかかってしまうこともあります。親塾のみで受験するなら、まず親が特殊算を子供に教えられるレベルになるまでしっかり理解する必要があると思います。
中学受験で塾なし自宅学習に向く親子、向かない親子について詳しく書いています。
塾なし中学受験は無理?自宅学習での中学受験に向く親子、向かない親子
予習シリーズは、自宅学習でも子供に合わせて色々な勉強方法を選べるのが魅力です。テキスト中心に進めるのか、動画があった方が理解しやすいのか、効率よく勉強を進められる方法は子供によって違うので、一番合うやり方が見つけられるといいですね。
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